パエリア〜世界一周できるその日まで〜

世界一周旅行記の本を出版する前にこちらのブログで記事の試作をさせて頂いております。

5章 「朝食はパン」

 

カフカのベッドで3時間くらいの睡眠で携帯のアラームで目を覚まし予約をさせて頂いているホテルの1階にあるレストランに向かうために顔を洗い寝ている間に口の中に広がってしまった細菌を飲み込まないために日課のうがいをして着替えをしました。

 

 

 

 

 

足に重度の障害がある自分は両足に装具と言う約4kgの重さがある歩くための補助具を履かなければまともに歩けないため靴の代わりにそれを履きますがこのオテル・ド・パリは絨毯がとても厚みがあり柔らかくて歩いているたけでメチャクチャ気持ち良いのでそれだけで嬉しい気持ちになれます。

 

 

 

 

カーテンを開けて外を見てみると真下に昨夜通らせて頂いたロータリーにあるパビリオンと書かれた人口雪で作られたオブジェの場所が見えてその先にはカフェ・ド・パリがあり左にはモナコの市街地、右にはモナコ湾と言う素晴らしい景色に夜と朝とでは同じ場所なのに180度違う感じでこんなにも美しい景色が広がっているのかと感動させて頂き残りの生涯でこの様な綺麗な景色を何回見れるのだろうと思いながら携帯で写真を撮らせて頂いているとちょうどその携帯が鳴りました。

 

f:id:hamayasutakanobu:20190514162931j:image

 

もうロビーでスーさんは待って下さっているらしく後10分ほとで朝食の時間だと教えて下さいました。

 

 

慌てて下に降りるエレベーターに乗り1階のロビーに着くとソファで新聞を読んでいるスーさんを見つけて朝の挨拶をさせて頂きました。

 

 

「おはよう御座います。スーさん。睡眠は取れましたか??

 

外国の新聞が読めるのですか!」

 

 

の自分の朝一の言葉に昨夜はカジノで少し興奮してしまったので深い眠りにつくに付けなかった事やモナコの新聞がどんな物かを見てみたかった事を話してくれながら朝食の場所を案内して下さいました。

 

 

お店の入口へ向かう通路には綺麗な彫刻が施された銀のお皿がガラスケースに飾られていたりガラスで作られたイルカや龍の置物が飾られていたりしていてあまりの綺麗さに写真を撮らせて頂いていると受付の人が出迎えて下さいました。

 

f:id:hamayasutakanobu:20190514163045j:image

 


f:id:hamayasutakanobu:20190514163042j:image

 

白と金色の店内には大きなシャンデリアがいくつもありこれまた美術館に置いてありそうな像が何体も大理石の柱の前に並んでいて思わずうわーっと唸り声を出してしまいました。

 

f:id:hamayasutakanobu:20190514163244j:image

 


f:id:hamayasutakanobu:20190514163238j:image

 


f:id:hamayasutakanobu:20190514163241j:image

お客さんは自分とスーさんだけみたいで気を遣って下さったスタッフさんが外の景色が見える良い席に座らせて下さいました。

 

 

飲み物を聞かれたので紅茶のアールグレイにレモンをお願いさせて頂きました。

 

 

温かい紅茶を注いで下さり続けてパンを沢山持って来て下さいました。

 

 

とてもスーさんと2人分とは思えない量と種類で6〜7種類くらいのパンが置かれハチミツやジャムも10種類くらい小さな瓶に入って真っ白なテーブルクロスの上に置かれました。

 

 

そこで手を拭きたいなと思いオシボリをスーさんに注文してもらったのですがウェットタオルは無いようでフィンガーボウルは有ったのですがパンを食べるのにちゃんと手を洗いたくてしまったと思い手をこすり合せるジェスチャーをしてトイレの場所を聞かせて頂きました。

 

 

トイレでは無くバスルームやレストルームと言った方が良いのでしょうが自分はついつい言葉に出てしまうのがトイレなので、その都度にスーさんがバスルームと訳して下さっていて助かります。

 

 

2人してトイレの洗面台で手を洗いながら凄い店内でしたねと話して席に戻らせて頂くともう一度飲み物を聞いて下さったのでオレンジジュースを今度はお願いさせて頂きました。

 

 

パンを食べて美味しいは美味しいのですが日本で食べる、ふっくらもっちりと言う感じのパンではなくシッカリ噛みごたえがある感じのパンが多かったです。

f:id:hamayasutakanobu:20190514163422j:image

 


f:id:hamayasutakanobu:20190514163419j:image

 

モナコでオテル・ド・パリの朝ごはん否が応でも期待が高まってしまいます。

 

何が出てくるのかなー??メニューは読めるかな、、

 

 

とニコニコ顔でいるスタッフさんから声がかかるのを待ち4つ目のパンを食べていると近付いて来て下さいました。

 

「何か飲みますか?と聞かれています。」

 

 

のスーさんの訳に

 

 

「えっと、自分は取り敢えず飲み物は大丈夫です。」

 

と返事を返したところでお会計は部屋付かを聞かれて自分のルームナンバーをお伝えさせて頂きました。

 

 

 

あれあれ、まだパンだけしか食べていないんですけどとスーさんに聞くと予約は普通にしましたのでもしかしたら朝食のスタイルが色々とおかずが出てくるのでは無いのかも知れませんね。

 

 

と言われて伝統としてそう言うスタイルなのかなと思い直してご馳走さまでしたとスタッフさんに御礼を告げさせて頂きました。

 

 

 

ハムやチーズやオムレツなどは注文したら作ってもらえるシステムだったのかも解りませんが生まれて初めて来たのでそのままパンだけを食べてお店を出てしまいました。

 

 

 

 

こちらはパンだけしか出なかったよー!と言い、お店の人はパンしか食べて行かなかったよー!となってしまったかもなので、これは恥ずかしながら知らなかった自分が知識不足としか言いようが無く笑ってしまいました。

 

 

 

部屋に戻る際にロビーにある綺麗なクリスマスツリーを見上げているとジェントルマンのコンシェルジュさんが話しかけて下さり

 

 

「これはショパールのツリーでこの時期だけの物なのです。」

 

と教えて下さいました。

 

f:id:hamayasutakanobu:20190514163616j:image

 

 

改めて驚いて見ている自分に今日は何処かに行かれるのですか?と訊ねて下さったので何か写真に撮って綺麗な場所に行ってみたいのですが初めてモナコに来てよく分かっていないのでお勧めの場所があれば教えて頂きたいですと正直に話させて頂きました。

 

 

「そうですね、、モナコは世界で2番目に小さな国なので今日は大公宮殿にモナコ大聖堂などを観光なされて明日はニースに行くのは如何でしょうか??」

 

 

のお勧めにニースに行く案は面白そうだと考え素晴らしいです有難う御座いますとお返事をさせて頂きました。

 

 

モナコ公国は日本の皇居の約2倍くらいの面積だとどこかで見た覚えがありそれなら見て回れるかなと思いながら出かける服に部屋で着替えさせて頂きました。

 

 

もう一度下に降りてモナコ観光で外に出るとタクシーの運転手さんに先ほどのコンシェルジュさんが大公宮殿までの運転をお願いして下さいました。

 

 

 

 

タクシーは日本では見たことが無いGLSと言うSUV型のちょっと大きめのベンツでこんな車がタクシーなんだと驚いて運転手さんに素敵な車ですねと話させて頂くと

 

f:id:hamayasutakanobu:20190514163958j:image

 

「日本人ですか?私はGTRが本当は欲しいんですよ。」

 

 

と日産の車の事を話して下さったので嬉しくなりました。

 

 

 

そのタクシーで通っている道はモナコグランプリの有名なヘアピンカーブのまさにその場所だったりしたので毎日、運転をなされるならば確かにスポーツカーでここを走ってみたくなるんだろうなと納得しながももしかしたら日本人と解りフェラーリやポルシェでは無くGTRと言ってくれたのかもと思い心が和みました。

 

 

 

それにしても通る道に並んでいるお店はカジノの近くはブランド店ばかりで離れるとその数が明らかに少なくなっている感覚を受けてカジノで勝ってそのままブランド品を買うのかな日本では競馬場の近くにブランド店が並んでいる感じなのだろうなと考えて

 

 

「競馬場で勝ったー。やったーそのままブランド品を買う。」

 

みたいな、どストレートな図式が海外でのドレスコードのあるカジノとは頭の中で合致が行かなく日本にカジノが出来たらドレスコードはどうなるのかなと面白く想像しながらモナコの綺麗な街並みを見ていました。

 

 

一際目立つ建物が見えてもう大公宮殿の近くだと教えて下さるタクシーの運転手さんに、あれは何の建物ですか?と聞いたら海洋博物館だと教えてもらいました。

 

 

 

1階では無く2階から石柱が立っていてその左右には彫刻の像があり凄く綺麗な造りに写真を撮りたくなりここで停めてもらえますか?

 

 

と気付いたら口から言葉が出ていました。