パエリア〜世界一周できるその日まで〜

世界一周旅行記の本を出版する前にこちらのブログで記事の試作をさせて頂いております。

10章 「アンジェリーナ」

昨日のステンドグラスの感動がまだ冷めないのを感じつつベッドから起き上がりこの日、1日分の服装以外の殆どの荷物をまとめてから靴がわりの装具を履いて歩こうとすると昨日も歩き回り過ぎたために足が装具にすれて傷になってしまっていて中々、言う事を聞いてくれないのを今夜は帰りのフライトがありパリ最後の日だからと何とか痛みを耐えて外に出かけました。

 

 

 

お腹が空いていても行きたい場所を決めてしまうと食べるのを忘れてスーさんまでもに迷惑をかけてしまっていた事に気付きこの日は、まず朝食と昼食を兼ねてご飯を食べに行く事にさせて頂きました。

 

 

 

何を食べるか話し合っていると東京タワーの近くある野田岩さんと言う鰻屋さんがパリにもあるとの事で行ってみることになりました。

 

 

意外にこの日はお店が空いていたので着いてすぐにお店に入れてメニューを見てみると自分にも読める日本語で書かれていたので嬉しくなりお刺身と鰻重を注文させて頂きました。

 

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パリ最後の日に何をするかを考えてアンジェリーナだけは一回入ってみたい事を話していたら5代目  野田岩と書かれた重箱が置かれて久しぶりの鰻に頂きますと手を合わせて橋を進ませました。

 

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山椒がテーブルの上にあったので手に取ってみると日本の野田岩さんと同じ入れ物だったので拘っているのだなーと驚いてしまいました。

 

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「ご馳走様でした。」

 

 

と御礼を伝えてお店を出た後に近くの大通りを真っ直ぐに行くとオペラ座があるとスーさんが教えて下さったので、ちょっと前まで行って記念に写真だけでも撮らせて頂きたいと話させて頂きました。

 

 

 

 

観光用のバスが何台も通る場所にある建物の屋上の左右に金色の素晴らしい像が建っていてそこら中の誰もがその建物を撮ったりご自身を入れて自撮りをなされたりしているのを見てあれがオペラ・ガルニエなのだと知る事が出来ました。

 

 

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ボザール模式とネオ・バロック様式と言う建築模式だけでなく彫刻や絵画などを含めた空間の要素の両方の良いところを取り入れた形の構造になっているようで中に入らずとも途轍もなく素晴らしい造りになっているのが容易に想像が出来ました。

 

 

 

入りたいとは思っていたのですが見て回れるほどの余力がこの時、足に残っていなく建物の写真だけを撮らせて頂き断念せざるを得なかったので内装は次に来れるように楽しみを取っておきたい気持ちに替えさせて頂きました。

 

 

 

 

そこで予約を取ろうと連絡をしてもらったら取れないほどに埋まっていたのか元々、予約と言うものが無いのか待つみたいです。とスーさんに教えて頂き即答で待ちますと応えさせて頂いたアンジェリーナに向かう事にさせて頂き入口の列に並ばせて頂きました。

 

 

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所狭しと色々な物がお土産に買えるようになっていましたし、こちらでは普通にお食事も食べれるみたいでしたが自分がアンジェリーナに求めるのはモンブランのケーキだけで胸を期待でいっぱいに膨らませて案内に従わせて頂きました。

 

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店内はクリスマスツリーが置いてあり季節感を醸し出しており進んだ先のテーブル席の部屋は常に満員のようで皆様が一様にモンブランホットチョコレートの様なものを注文していらっしゃるのを見てアンジェリーナのモンブランには紅茶では無くホットチョコレートみたいな物が合うのかと思い紅茶を頼んでしまった自分はもう一度定員さんにお願いをしてショコラ・ショと言うココアを追加させて頂きました。

 

 

店内はそのままお客さんのいる場面が絵画になってしまいそうな雰囲気で黄色っぽい温かみのある感じがしました。

 


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マロンクリームと生クリームとメレンゲのみで作られていると言う待望のモンブランケーキが持って来られて早速頂きますと言って口に運ぶともの凄く甘みを感じました。

 

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京都の三嶋亭で初めて、すき焼きを食べた時の衝撃の甘さを思い出すほどの甘みに日本で売られていたのは日本人好みに少し甘さを控えめにしていたのかな?と思いながら食べ続けていると中のメレンゲには甘さがほとんど感じなくそれで調和を図っているのだと思いました。

 

 

 

それを生クリームがついたココアで流し込むので甘い物好きには堪らないと思います。

 

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甘いのも辛いのも少しは大丈夫な自分はそのまま全部、食べれましたがスーさんはちょっと笑いながら胸焼けが、、と言って残されていらっしゃりそれを見た自分もその気持ち分かりますと同じく笑ってしまいました。

 

 

 

 

御礼を言ってお店を出てそろそろ荷物を積んでタクシーで空港に少し早めに着いていた方が良さそうだと話し合いシャルル・ド・ゴール空港へ向かわせて頂きました。

 

 

 

機内から見えるとても綺麗な青い空には目を瞑ると慌ただしく過ごさせて頂いたパリとモナコとニースの日々とサント・シャペルの言葉が出ない感動がよみがえりました。

 

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生きていられるうちに行ってみたいと思い勢いで来てしまった今回の旅行でしたがパリの車の駐車は車と車が当たっているのでは無いかと思うくらいにギリギリに停められていたりまたタクシーすらマニュアルでの運転が多かった事など日本とは感覚が少し異なる事や水の綺麗さの問題でウォシュレットが取り付けられないらしく、あれば重宝されるであろうと思えることもありました。

 

 

 

 

加えてホテルで上手く写真を撮りたい場合に荷物を置いて下さるポーターさんや部屋の説明をして下さるホテルマンさんなどに先に謝ってまず最初に撮りたいだけ撮らせてもらうと荷物などが写らず良い事やその時に忘れずにWi-Fiのパスワードを教えてもらうと良いなど沢山の気付きがあり全てが新鮮で味わった事の無い感動にこれから海外旅行にはまって行く自分の原点の旅行にこの旅行がなりました。

 

 

 

 

 

20歳の時に大火傷で今夜亡くなりますと医師に言われた瀕死の重傷を負った際に毎日、毎日涙を流してどうやって死のうかと自殺だけを考えていた時の過去の自分に必ず良い事が待っているからと教えてあげたい気持ちとあの時に死ななくて本当に良かったと、しみじみ思う気持ちそして今を生きさせて頂けて毎日が障害者になっても感謝の日々だとこうして書かせて頂きながらもずっと思っています。

 

 

 

誰に助けられたとも分からない600人分もの輸血のおかげで今を生きさせて頂いているので今日という日を一緒に生きさせて下さり全ての皆様に心から有難う御座いますと感謝が後にも先にも浮かぶばかりです。

 

 

 

 

恩返しになればと思いながら旅行先で綺麗だと思った写真を撮らせて頂き誰かの感動に繋がればとの願いを込めて、これからも上げさせて頂きたく思っています。

 

 

次巻イタリア編に続きます。