パエリア〜世界一周できるその日まで〜

世界一周旅行記の本を出版する前にこちらのブログで記事の試作をさせて頂いております。

10章 「アンジェリーナ」

昨日のステンドグラスの感動がまだ冷めないのを感じつつベッドから起き上がりこの日、1日分の服装以外の殆どの荷物をまとめてから靴がわりの装具を履いて歩こうとすると昨日も歩き回り過ぎたために足が装具にすれて傷になってしまっていて中々、言う事を聞いてくれないのを今夜は帰りのフライトがありパリ最後の日だからと何とか痛みを耐えて外に出かけました。

 

 

 

お腹が空いていても行きたい場所を決めてしまうと食べるのを忘れてスーさんまでもに迷惑をかけてしまっていた事に気付きこの日は、まず朝食と昼食を兼ねてご飯を食べに行く事にさせて頂きました。

 

 

 

何を食べるか話し合っていると東京タワーの近くある野田岩さんと言う鰻屋さんがパリにもあるとの事で行ってみることになりました。

 

 

意外にこの日はお店が空いていたので着いてすぐにお店に入れてメニューを見てみると自分にも読める日本語で書かれていたので嬉しくなりお刺身と鰻重を注文させて頂きました。

 

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パリ最後の日に何をするかを考えてアンジェリーナだけは一回入ってみたい事を話していたら5代目  野田岩と書かれた重箱が置かれて久しぶりの鰻に頂きますと手を合わせて橋を進ませました。

 

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山椒がテーブルの上にあったので手に取ってみると日本の野田岩さんと同じ入れ物だったので拘っているのだなーと驚いてしまいました。

 

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「ご馳走様でした。」

 

 

と御礼を伝えてお店を出た後に近くの大通りを真っ直ぐに行くとオペラ座があるとスーさんが教えて下さったので、ちょっと前まで行って記念に写真だけでも撮らせて頂きたいと話させて頂きました。

 

 

 

 

観光用のバスが何台も通る場所にある建物の屋上の左右に金色の素晴らしい像が建っていてそこら中の誰もがその建物を撮ったりご自身を入れて自撮りをなされたりしているのを見てあれがオペラ・ガルニエなのだと知る事が出来ました。

 

 

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ボザール模式とネオ・バロック様式と言う建築模式だけでなく彫刻や絵画などを含めた空間の要素の両方の良いところを取り入れた形の構造になっているようで中に入らずとも途轍もなく素晴らしい造りになっているのが容易に想像が出来ました。

 

 

 

入りたいとは思っていたのですが見て回れるほどの余力がこの時、足に残っていなく建物の写真だけを撮らせて頂き断念せざるを得なかったので内装は次に来れるように楽しみを取っておきたい気持ちに替えさせて頂きました。

 

 

 

 

そこで予約を取ろうと連絡をしてもらったら取れないほどに埋まっていたのか元々、予約と言うものが無いのか待つみたいです。とスーさんに教えて頂き即答で待ちますと応えさせて頂いたアンジェリーナに向かう事にさせて頂き入口の列に並ばせて頂きました。

 

 

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所狭しと色々な物がお土産に買えるようになっていましたし、こちらでは普通にお食事も食べれるみたいでしたが自分がアンジェリーナに求めるのはモンブランのケーキだけで胸を期待でいっぱいに膨らませて案内に従わせて頂きました。

 

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店内はクリスマスツリーが置いてあり季節感を醸し出しており進んだ先のテーブル席の部屋は常に満員のようで皆様が一様にモンブランホットチョコレートの様なものを注文していらっしゃるのを見てアンジェリーナのモンブランには紅茶では無くホットチョコレートみたいな物が合うのかと思い紅茶を頼んでしまった自分はもう一度定員さんにお願いをしてショコラ・ショと言うココアを追加させて頂きました。

 

 

店内はそのままお客さんのいる場面が絵画になってしまいそうな雰囲気で黄色っぽい温かみのある感じがしました。

 


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マロンクリームと生クリームとメレンゲのみで作られていると言う待望のモンブランケーキが持って来られて早速頂きますと言って口に運ぶともの凄く甘みを感じました。

 

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京都の三嶋亭で初めて、すき焼きを食べた時の衝撃の甘さを思い出すほどの甘みに日本で売られていたのは日本人好みに少し甘さを控えめにしていたのかな?と思いながら食べ続けていると中のメレンゲには甘さがほとんど感じなくそれで調和を図っているのだと思いました。

 

 

 

それを生クリームがついたココアで流し込むので甘い物好きには堪らないと思います。

 

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甘いのも辛いのも少しは大丈夫な自分はそのまま全部、食べれましたがスーさんはちょっと笑いながら胸焼けが、、と言って残されていらっしゃりそれを見た自分もその気持ち分かりますと同じく笑ってしまいました。

 

 

 

 

御礼を言ってお店を出てそろそろ荷物を積んでタクシーで空港に少し早めに着いていた方が良さそうだと話し合いシャルル・ド・ゴール空港へ向かわせて頂きました。

 

 

 

機内から見えるとても綺麗な青い空には目を瞑ると慌ただしく過ごさせて頂いたパリとモナコとニースの日々とサント・シャペルの言葉が出ない感動がよみがえりました。

 

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生きていられるうちに行ってみたいと思い勢いで来てしまった今回の旅行でしたがパリの車の駐車は車と車が当たっているのでは無いかと思うくらいにギリギリに停められていたりまたタクシーすらマニュアルでの運転が多かった事など日本とは感覚が少し異なる事や水の綺麗さの問題でウォシュレットが取り付けられないらしく、あれば重宝されるであろうと思えることもありました。

 

 

 

 

加えてホテルで上手く写真を撮りたい場合に荷物を置いて下さるポーターさんや部屋の説明をして下さるホテルマンさんなどに先に謝ってまず最初に撮りたいだけ撮らせてもらうと荷物などが写らず良い事やその時に忘れずにWi-Fiのパスワードを教えてもらうと良いなど沢山の気付きがあり全てが新鮮で味わった事の無い感動にこれから海外旅行にはまって行く自分の原点の旅行にこの旅行がなりました。

 

 

 

 

 

20歳の時に大火傷で今夜亡くなりますと医師に言われた瀕死の重傷を負った際に毎日、毎日涙を流してどうやって死のうかと自殺だけを考えていた時の過去の自分に必ず良い事が待っているからと教えてあげたい気持ちとあの時に死ななくて本当に良かったと、しみじみ思う気持ちそして今を生きさせて頂けて毎日が障害者になっても感謝の日々だとこうして書かせて頂きながらもずっと思っています。

 

 

 

誰に助けられたとも分からない600人分もの輸血のおかげで今を生きさせて頂いているので今日という日を一緒に生きさせて下さり全ての皆様に心から有難う御座いますと感謝が後にも先にも浮かぶばかりです。

 

 

 

 

恩返しになればと思いながら旅行先で綺麗だと思った写真を撮らせて頂き誰かの感動に繋がればとの願いを込めて、これからも上げさせて頂きたく思っています。

 

 

次巻イタリア編に続きます。

 

 

 

 

9章 「サント・シャペル」

翌朝、電話が鳴って目を覚まし予約を取らせて頂いた朝食の時間が近い事をスーさんに教えてもらい着替えて歯を磨き今から朝食を食べるのに歯を磨いている事にまだ寝ぼけているのを知りました。

 

 

 

この日は色々と回る事を予定していたので顔を洗って気を引き締め直しました。

 

 

 

1階で提供して頂いた朝食は半熟の卵が乗ったパンにソーセージにフルーツの盛り合わせと朝から美味しくてテンションを上げて頂けました。

 


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一度シャワーを浴びに部屋に戻りコートを取って世界最大規模の大きさを誇るルイ・ヴィトンのパリ本店に向かう事にしました。

 

 

エルメスに比べるとこの日はそこまで混んでいなかったのか割りかしスムーズに入れましたがお店の中は沢山のお客さんで溢れかえっていました。

 

 

店内には、これでもかと言うほどの色々な種類の物が売られていましたし書籍があるコーナーまであり楽しめる空間になっていました。

 

 

取り分け自分が気になったのが2階から見える幾何学模様の天井で芸術的だなーと見ていると黒人の2mくらいの身長がある大きな定員さんが来て携帯で写真を撮るジェスチャーをされました。

 

 

てっきり店内は写真撮影は駄目ですからねと注意をされたのかと思っていたら、すかさずスーさんが訳して下さいました。

 

 

「僕は背が高いから綺麗に撮れる。

 

 

携帯を貸してもらえたら代わりに撮りますよ。」

 

 

との優しいお言葉に何て良い人なんだろうと撮って頂いた綺麗な写りの写真を見ながらとても良い気持ちにさせて頂きました。

 

 

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それからエッフェル塔を間近では無く綺麗に撮れるスポットとしてシャイヨー宮に向かわせて頂き写真を撮っていると本当にエッフェル塔のみがクッキリと目立つような感じになっている事に気付き東京タワーだと周りのビルが入るのでこんな風に撮るのは難しいだろうなと同時に思いました。

 

 

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そこからポン・ヌフ橋と言う有名な橋をタクシーに乗りながら横目にノートル・ダム大聖堂に向かわせて頂きました。

 

 

 

 

真っ暗な服に銃を抱えられた軍人さんが守られている大聖堂には沢山の観光客の人と信者の人がいらっしゃりセーヌ川の横に立っている入口には数えきれないほどの彫刻が施されていて筆舌に苦っする半端じゃなく手の込んだ造りになっていました。

 

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中に入ると暗闇に灯るライトと差し込んだ陽の光が素敵な雰囲気を醸し出していて丸い大きなバラ窓と言うステンドグラスの綺麗さにうわーっと口から思わずもれてしまいました。

 

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色々な歴史的な像がある中でも縦長のステンドグラスの下にある金色の細工の中の十字架を背負っているキリストの絵がある場所は圧感で無宗教で芸術を分かっていない自分でさえ、ため息が出るほど美しかったです。

 

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これまでのノートル・ダム大聖堂の建築過程を読めないながらも絵があるので何となく理解が出来るように順番に示された説明を一通り見させて頂きやっぱり大聖堂は特別な存在なのだなと改めて思う事が出来ました。

 

 


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ここから念願であったサント・シャペルに向かわせて頂く事にしました。

 

 

 

 

ノートル・ダム大聖堂からサント・シャペルのある裁判所はセーヌ川を橋で渡った5分くらいの場所で自分の足でも頑張れば15分くらいで着ける距離にありました。

 

 

 

パレ・ド・ジャスティスと書かれた裁判所には何重にんも沢山の人が並ばれていてこの建物の中に果たしてそんな綺麗な物があるのかと思ってしまうほどに整然としています。

 

 

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それもその筈でこちらは、れっきとした現在使われてる裁判所なので浮かれた人はあまりいない様に感じました。

 

 

行列に並び10分くらいすると係りの人が何かを説明されて並ばせて頂いていた行列が2つに別れました。

 

 

どちらに並ぼうか迷っていると

 

 

「裁判の傍聴に来た人とサント・シャペルに来た人で列が別れました。

 

 

サント・シャペルの人はこちらの列みたいです。」

 

 

とスーさんが教えて下さったのでそちらに並ばせて頂き待っていると少しずつ前の方の人たちが中に入られて行く感じがしました。

 

 

 

少し裁判所の敷地内を歩きサント・シャペル教会の入場チケットを売っている所で10ユーロで買わせて頂きセキュリティーチェックを受けて1階のお土産コーナーがある部分を見ながら柱の近くにマリア様の彫像がポツンと少し寂しげに飾ってありました。

 

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うーん。確かに綺麗なんだけど本当にここで合っているのかと少しの不安を抱きながら前の人が次々と登って行かれる細めの階段を上がり2階に出たと同時に息を飲んでしまいました。

 

 

 

言葉が出ないとはこの事で自分の想像を遙かに超えたこんな美しい物がこの世にあるのだと言う驚きで実際に、うわー等の感嘆の声すら出せない光景がそこにはありました。

 

 

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正面も両横も後ろも天井以外の見える部分は、ほぼ紫色味のあるステンドグラスで埋め尽くされていて、ゴシック建築の頂点と言われるこのステンドグラスに聖書に書かれている物語を1000以上のシーンで人類の創世からキリストの復活までの人間の歴史を表現されているらしく円形の大きなバラ窓と呼ばれる場所は聖ヨハネ預言者である黙示録などと日本語でも説明文に書いてありますが

 

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この様な説明が無くとも訪れた人が

 

 

「世界最古にて最高のステンドグラスである。」

 

 

と口を揃えて言われるのが正しい印象だと思います。

 

 

勿論、予習をしてこの部分がこの物語の部分でと分かって見る方が詳しく全てを見れるのは間違いは無いと思います。

 

 

ですが何も知らなくても見るだけで必ず感動が出来ると断言出来ますし自分がネット上の画面越しに想像をしていた物など比べ物にならない美があり時が止まるかのような究極の光景が実際に存在していました。

 

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これぞ正しく聖なる教会と呼ばれるサント・シャペルなのだと30分くらいその場から離れられずに見惚れて生きてこの感動に出逢えた事を感謝していました。

 

 

 

池袋のBARでこの場所を教えて下さったスタッフさんのお話しはこのパリで間違いなく1番の良い思い出になり、その人にも自分は同じく感謝をしていました。

 

 

 

目を瞑ればこの光景を思い出せるようにと記憶に焼き付けて有難う御座いましたと言って頭を下げて螺旋階段を降り次に行く予定であったオランジュリー美術館へと向かわせて頂きました。

 

 

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オレンジなどを育てるための場所がオランジュリー美術館になったらしいですが睡蓮で有名な画家モネの作品が見れると知りせめて一度くらいは実物を見てみたいと思い絵画の何かを知らないまま興味本位で来てしまいこちらはモネの生涯を知ってから来るべきだったと思いました。

 

 

 

絵画の概念が自分の認識では額に入るイメージでしたので横長の睡蓮の絵が何mも1枚の絵で表現されていて、こう言う芸術もあるのだと初めて知り、いくつもの睡蓮の絵に見た目の違いは分かれど何がどのように違って良いのかまでは全然分からなかったので丹念に1つ1つを食い入り教わるかの様に見ていらっしゃる方に申し訳ない気持ちがして今度来るときにはモネについて勉強をしてから来ようと思い長居せずにオランジュリー美術館を後にしました。

 

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この日はスーさんお勧めのGOUMARDと言うお店の予約が取れたので夜ご飯をそちらに食べに伺わせて頂きガラス細工で作られたお魚のオブジェを見てこれも綺麗だなと思いながらモナコで食べたような牡蠣やスープに炒め物を注文して頂き魚介類が美味しいお店なのだと教えてもらいました。

 

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この1日でルイ・ヴィトンやノートル・ダム大聖堂にサント・シャペル教会そしてオランジュリー美術館とそれぞれ異なる物を見に回れてパリは本当に何処に行っても芸術があるのですねと思い返してスーさんに話すと

 

 

「私は芸術には興味が無い人間ですがあのステンドグラスは素晴らしいと思います。」

 

 

と何度もパリに来られているのに美術館などや教会などに殆ど行った事が無かったけれどサント・シャペルは見た事がなく後悔をされた事とこの日は見れて感動なされた事を話して下さいました。

 

 

 

ホテルへ戻り歩き疲れた足の装具を外してお風呂に入り湯船の中でサント・シャペルはおそらく生涯忘れられない感動になるのだろうなと思い、翌日の夜には日本へと帰るいよいよパリの最終日なのだと少し感傷に浸りながらベッドに行き沢山の芸術に触れられた事がとても有難い事だなと考えているうちにこの日は眠りについていました。

 

 

8章 「パリのスリ」

モナコ最後の朝はパンだけだと知りつつもオテル・ド・パリでしか食べれないからと一昨日と同じ所でまたもの凄く綺麗な店内で朝食を食べさせて頂きました。

 

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大変お世話になったコンシェルジュさんがチェックアウトの時にいらっしゃったので記念に写真を一緒に撮らせて頂きたいとお伝えさせて頂くと

 

 

「私で良いのですか?勿論です。

 

それでは、このツリーの前では如何でしょう?」

 

と快諾して下さり綺麗なショパール のクリスマスツリーの前で写真を撮らせて頂きました。

 

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車が見えなくなるまで手を振って下さるコンシェルジュさんにスーさんと手を振りながら、またモナコは来たいなーとモナコグランプリの道を通らせて頂いている最中にしみじみ思いました。

 

 

 

3日ぶりの芸術の都と呼ばれる地に着いて全く芸術とは何かを知らない自分はこの機会に少し回ってみたいと思っていました。

 

 

 

先ずは聞いた事があるルーブル美術館に行ってみようと出かけさせて頂いたのですが荷物を預けっぱなしにさせて頂いていたホテルに戻りご飯を食べたりしていたら意外と時間がかかってしまいルーブル美術館に到着出来たのは夕方近くになってしまっていました。

 

 

TVでも見た事があった入口となっているピラミッド型のガラスの特徴的な建築物の前で沢山の観光客の皆様と一緒になって写真を撮らせて頂きいざ入館です。

 

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入口のチケット販売の場所でこの時間ですとモナ・リザは混んでいるし見れないと思いますと申し訳なさそうに教えて頂きましたが芸術を理解出来ていない自分には見てもその凄さがとても解らないだろうなと思いルーブル美術館に来れた事が記念になりますし、前回見れなかったとまた来るための理由にも出来ますから問題ないです。とお答えさせて頂きました。

 

 

「日本でも美術館は17時とかに閉まりますからこの時間に入れただけでも濱安さんはラッキーです。」

 

 

 

 

と教えて下さったスーさんも芸術にはあまり関心をお持ちで無いのかパリに何度か来られていらっしゃるのにルーブル美術館に入るのは初めてだそうで不思議に思い聞いてみると人混みが苦手らしく自分のせいで人混みに入らなくてはいけない事になり悪い事をしてしまったと謝ると仕事ですから気にしないで大丈夫ですよ私も1度来たいとは思っていましたと優しく仰って下さり救われました。

 

 

 

 

ドノン翼とジュリー翼にリシュリュー翼の3つに分かれた途轍もなく広い敷地を持つルーブル美術館は30万点以上の作品があるようで、とても1日で1つずつ見て回りきれる感じではなかったので空港並に厳重な手荷物検査を終えて特にこれと決めずに歩きながら人集りで入って行けそうもない展示品を遠目に見るのを繰り返していましたがその歩いている最中の天井までもがすごく綺麗に思い他のお客さんがあまり撮っていないであろう天井のモナ・リザの写真を自分は撮らせて頂きました。

 

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美術館を出ると辺りは暗くなっていて日が沈んでいるようで、ちょうど美術館のピラミッドらへんがライトアップをされているルーブル美術館に一段と映えて綺麗に見えましたので、これは写真に収めたいなと上手く写る良い場所を探しました。

 

 

 

通行量が多いこの場所は思っていたより綺麗に撮るのが難しく携帯を持ったまま彷徨っていると三脚を構えて一眼レフのカメラを構えている人を見つけました。

 

 

こう言った場合はジッと獲物を狙っているように構えていらっしゃるカメラマンさんのスポットは1番良いと思えたので近付かせて頂くとそこはドンピシャの良い写真スポットでした。

 

 

勿論その方のカメラと自分の携帯のカメラとでは全然、性能が違うので気にも止めていらっしゃらなかったかも知れません。

 

 

それでもその人が見つけたであろうスポットで写真撮るのは、おこがましいと思いスーさんにここで自分も撮らせて頂いて大丈夫でしょうか?と聞いてもらうと頷きウインクで返して下さいました。

 

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綺麗な写真が撮れて嬉しい気持ちになれて有難うと御礼を言うとカメラから目を離され指をさして何かを言われました。

 

 

その方向に振り返ると金色の像が闇夜に一段と輝いて見えます。

 

 

おそらく、あれは撮ったかい?と聞いて下さっているのでしょうが聞き取れないのでスーさんの訳を待っていると驚いた事に目と鼻の先にあるその黄金の像は何と100年戦争の女性英雄ジャンヌ・ダルクだったのです。

 

 

 

今は軍隊や軍人さんの守護聖人と言う位になっているフランス人の誇りの人の1人だと思える凛とした姿を収めようと沢山の人がその前で写真を撮られていらっしゃいました。

 

 

自分も教えて下さったカメラマンさんに御礼を再度伝えさせて頂き何枚か撮らせてもらいました。

 

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夜ご飯をどうするかこの時に決めていなかったのでスーさんに何か良いお店を知らないですか?と訊ねると考えながら何かを閃いたように昨夜のNOBUは美味しかったです。

 

 

と言われたのでNOBUのオーナーさんでカリスマ的な人気を持たれていらっしゃる松久 信幸さんがこの年にマツヒサ・パリをオープンなされたのをどこかで見たのかなーと思いホテルのコンシェルジュさんに予約のお願いをさせて頂きに戻らせて頂きました。

 

 

その戻りの道中に人が通れない位に行列で溢れかえっているお店があり何だろう?と見てみると日本で何回か食べた事があるメチャクチャ美味しいモンブランケーキのアンジェリーナの本店でした。

 

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ここは絶対に食べたいなと思ったのですが今からはとても並べるレベルの行列では無く入るだけで何十分もかかりそうで、大阪のお土産に蓬莱のシュウマイや豚まんを買われるのに似ている感覚を持ちました。

 

 

 

 

ホテルに戻りお店の予約をお願いさせて頂くと運良くすぐに取れたのでNOBUを展開していらっしゃる松久信幸さんのマツヒサ・パリが入っているロイヤル モンソー  ラッフルズパリ と言うホテルまでタクシーをお願いさせて頂き大きな口笛でタクシーを止めて場所をコンシェルジュさんが伝えて下さいました。

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独特の世界観がある少し照明を落とした店内で天ぷらや焼き魚などを食べさせて頂きお腹が落ち着いたところで残り2日しかない旅行の日程を考えてもう一度シャンゼリゼ通りのクリスマスマーケットに行っておこうと決めました。

 

 

 

さっそく食べ終わってタクシーをホテルから拾おうと思いラッフルズホテルの出口に向かっていると見たことも無い長さで吊るされた白い綺麗なシャンデリアがありそれが何本も並んで見える光景にうっとりと見惚れて写真を撮らせて頂く事にしました。

 

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何日かぶりのシャンゼリゼ通りのクリスマスマーケットはお菓子やら銀細工やらキャンドルやら色々な物が販売されていてエッフェル塔も綺麗にライトアップがされていました。

 

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どうやら自分が初日にメダイ教会の後に来たのは時間が遅すぎたようで2度目に来たこの日の方が色々と楽しめる時間帯だったみたいです。

 

 

馬鹿の1つ覚えのようにまた、いつ来れるか分からないからと赤いカップホットワインを片手にむせながらシャンゼリゼ通りを歩き冬のパリを味あわせて頂きました。

 

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ホットワインをなんとか飲み終えてホテルに戻る道を歩いているとすれ違いざまに女性に何かを言われてキョトンとしている自分のカバンを指差して大声でまだ何かを伝えようとしていらっしゃり何だろうと思っているとその女性の言葉に被せ気味に慌てた様子でスーさんが

 

 

「何かをいま濱安さんのカバンから取って行った人がいると言っています。

 

 

取られたものは無いですか?」

 

 

と言うのでバックを確かめると痛み止めなどが入った紙袋が無い事に気付き貴重品を取られた訳では無いから安心して下さいとスーさんとのぞき込んだ自分のカバンを見ながら答えると今度はスーさんが

 

 

「あー。やられました。」

 

 

と大きな声で言われ何事かと思っていたらスーさんのカバンのファスナーが半分くらい開いている事に気付きました。

 

 

ファスナーを開けた犯人は先ほど自分に何か取られたと教えてくれた女性らしくスリは2人組だったみたいでした。

 

 

1人がカバンに手をやりもう1人が注意を引いて取られた物を確かめているその隙に何かを取る手口のようで、凄く大胆なやり口に思えました。

 

 

心配して何が取られたのか確かめないとと言う自分に取られたと言う事は有り得なく先ほどの女性が手をかけたのが分かったのでとても腹に来ているとの事でした。

 

 

「あれだけ警戒していたのに、不覚を取るなんて、、」

 

 

と取られる取られない以前に狙われて一瞬でも気をそらしてしまったご自身が許せない感じに思えました。

 

 

結果的に殆ど中身の入っていない痛み止めの薬の袋だけ済んだので物の被害は無かったのですが何度もフランスに来ていて警戒しているスーさんのプライドに傷が付いてしまったようで、この日はこの後ムスンとなされていらっしゃいました。

 

 

 

そんな出来事もあり気を張ったせいかホテルに戻ると今度は安心したのかシャワーを浴びる気力も無く部屋の入口から服を順番に脱いでベッドまで何とか辿り着き同時に自分は疲れてこの日は眠ってしまいました。

 

 

 

 

7章 「ニース」

朝起きると気絶するかのような形で眠ってしまっていた自分に気付き昨日、歩きすぎてしまい疲れていた事を知りましたが今日はニースに行けるのだと頭の中を楽しみいっぱいに切り替えてベッドから起き上がりました。

 

 

 

朝食はまたパンだけだと物足りないかもと思いニースに向かう途中に何か食べれたらと思って歯を磨いて出掛ける準備をさせて頂きました。

 

 

 

 

ニースに向かう道のりは電車が便利だとコンシェルジュさんから教えて頂いていたのでモンテカルロ駅までタクシーで向かわせて頂き駅の売店でサンドイッチを買わせて頂きました。

 

 

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さっそくニースまでのチケットが買える券売機に行くとこれが、かなり手ごわく一般成人かなどを選んでから何処から何処へ行くのかの出発と到着の場所を押して今日のチケットの場所を選んで何人かを選んだり往復なのかなど、もう自分にはお手上げ状態でスーさんに託したところスーさんも少し手こずっている様子を見て外人さんが日本の駅中で困っているのはこう言う気持ちなんだろうなと思い少しでも話せる人が教えてあげるだけで、もの凄く喜ばれていらっしゃる気持ちが想像出来ました。

 

 

 

 

やっと発券出来た電車のチケットを持ち待っていると5〜10分くらい出発が遅れたのでこれも定時きっかりに出発や到着して5分遅れたら何か事故でも遭ったのかと考えてしまう日本の感覚とは少し違うのだなーと思いました。

 

 

 

電車は2階建の造りになっていてフランスの国鉄を意味するSNCFと書いてあります。

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左側に地中海を眺めながら20分くらい乗っているとスーさんが次がニース駅だと教えて下さいました。

 

 

 

到着した駅を出て白い4階建くらいのホテルの様な造りの建物が並んでいる街並みに、これぞ外国っぽい街並みだなと思いながら海岸線のある方を探して散策をさせて頂きました。

 

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一本の道の先に海沿いが見えてきてそのまま進むとコートダジュールと呼ばれる海岸に出れました。

 

 

太陽の光が反射して眩しい海を見ていると温かいを超えて暑く感じてしまい12月の冬のヨーロッパで暑い?と不思議に思ってスーさんに

 

 

「暑くないですか?」

 

と聞いたらパリと同じフランスでも5度以上はニースの方が温かいので暑く感じるのかもとの事で自分は風邪をひかないように持って来てしまったコートを脱ぐ事にしました。

 

 

 

少し歩くと大きめの観覧車が見えたのであれに乗ったらニースの街を一望できそうに思えてその場所まで向かわせて頂くと、そこは町の中心部にあたるマセナ広場と言う所で両側に1つ1つが少しシッカリした感じの出店みたいなものがズラーッと並んでいてこちらでもクリスマスマーケットが開かれているようでした。

 

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パリで飲むのに苦労をしたホットワインがあったのでもう一度チャレンジをしてみましたが、やはり加熱されたワインにむせてしまう自分を横目に笑みを浮かべながら普通に飲んでいるスーさんを見て恥ずかしくなり鼻をつまんで一気に味わえなく飲み干してしまいました。

 

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ゴミ箱に飲み終えた紙コップを入れて観覧車の子供さん達の列に並んで乗りたいんですと伝えるとユーロと交換でプラスチックの入場用のコインを渡して下さいました。

 

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それを係員さんに渡して回っている観覧車に乗せて頂き上の方に行くと予想通り建物と建物の間を歩いていたため見えづらかったニースの街を見渡す事が出来ました。

 

 

白が多いと思っていた建物も赤やピンクや黄色の建物が色々建っていましたが殆どの屋根は赤色になっていました。

 

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そしてトリコロールの赤青白の3色でアイラブ、ニースと書かれたオブジェを中心に大きな広場になっていてその周りをトラムと言われる路面電車が走っている事が分かりました。

 

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一周回って乗らせて頂いた御礼の有難うをお伝えさせて頂きいま見えたアイラブ、ニースのオブジェの所で順番に撮られていらっしゃる観光客の皆様の列に加わらせて頂き写真を撮っているとポールが点々と立っていてその上にユニークな白い座る人のオブジェがあり何だろうと不思議になって調べるとそれらが7大陸を表していり事を知りました。

 

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楽しい街だなーと思いましたがその楽しい街と思っている中心で来ちゃったと書いてあるTシャツを来て歩いて写真を撮っている自分は周りからはもっと面白く見えていたかも知れません。

 

 

こちらでもマセナ広場近くのブランド店が軒を連ねる目抜き通りがありその一角に人が集まっている場所があったので何かしているのかなと思いそちらに行ってみると何やらパーティーのような感じで入って良いですか?

 

と日本語で聞いて頷く入口の人に有難うと行ってお店の中に入ってみると何を話されているのかは分からなかったですが楽しそうに皆様が笑いながら歓談なされていたので何のパーティーかをスーさんに聞いてもらいたいなと振り向くと何とスーさんは入口で止められていました。

 

 

あれ?どうしたんだろと入口まで戻ると

 

 

ティファニーのレセプションパーティーで招待客の人以外は入っては駄目みたいなんです。」

 

と何で普通に入らせてもらえたのと不思議そうな顔をしながら答えを教えて下さいました。

 

 

いきなり日本語であまりにも普通に入ろうとしたので入口の人は関係者か招待客に間違い無いだろうと思わせてしまったのかも知れないと思い、ごめんなさいと先ほどの入口の人とスーさんに謝って出てきました。

 

 

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そのまま目抜き通りを歩くとまた海岸線に出たので前々から1つだけニースで行ってみたいと思っていたお店の場所を調べる事にしました。

 

 

それはル・メリディアン・ニースホテルの最上階にあるラ・テラスと言うレストランで思っていたよりかなり近かったのでサンドイッチしか食べていなかったお腹にご飯を入れる事にしました。

 

 

エスカレーターで上がってホテルの受付で屋上のレストランでご飯を食べたいのですがと伝えさせて頂くとエレベーターで9階に上がるとありますと教えて頂けたので言葉通りに行かせて頂くと9階からさらに階段で上に登る形になっていて、あれ?間違えちゃったかなーっと思い登った後に外へ出てみると地中海が一面な広がる最高の景色が飛び込んで来てそこを見渡せるようにテーブルがセッティングしてありました。

 

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「ボンジュール」

 

 

 

とメリディアンのシャツを来たスタッフさんが声をかけて下さり空いている席に座らせて下さいました。

 

 

 

先にトイレで手を洗わせて頂き席に戻りお店を見てみると沢山のお客さんがいらっしゃりテーブル席で楽しそうに話されたりレストランに併設されているプールの近くで座っていたりと雰囲気の良い空間が広がっていました。

 

 

 

 

 

ミネラルウォーターとお肉とお魚と言う食べたい物をそのままスーさんに伝えるとメニューの中から読み上げて下さったのでそのうちのサーモンをお願いさせて頂きました。

 

 

 

 

料理を待っている間に人懐こいハトが近くに来てくれたので自分のパンを千切ってあげてみると指で挟んだパンを食べてくれました。

 

 

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地中海を見渡せるこんな絶好のロケーションでハトにエサをあげれるなんて素敵なお店だなーと思っていると注文させて頂いていた料理を運んで来て下さって胡麻を乗せて熱を少し通した感じのサーモンでが抜群に美味しくニースでこのお店に来て本当に良かったと思いました。

 

 

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50代のスーさんはご家族を連れて来たいと思われたのか海を見て黄昏ていらっしゃり邪魔をしたくなかったので声をかけずに思い思いの時間を過ごさせて頂きました。

 

 

徐々に日が落ちていくのが分かったので、そろそろモナコに戻ると夜になると思いお店を出てタクシー乗り場で駅まで行ってもらおうと

 

 

「ニース駅までお願い出来ますか?」

 

 

 

と伝えて了承を得たのですが駅に向かっている最中に明らかに同じ所を何回か通っていたので変だと思ってスーさんに聞いてもらうと運転手さんは何事も無かったかのように何処まで帰るのかを聞いてこられたので電車でモナコに戻るんですよと伝えると何やら話し込んで来たので何と言っているかをスーさんに聞こうとすると怒った口調で

 

 

「この人、モナコまで乗せて行くからと馬鹿げた金額を言っているんですよ。」

 

と教えてもらいボッタクリのタクシーさんがとうとう現れたかとパリで値段を軽くあげて来るタクシーの運転手さんを思い出しました。

 

 

「じゃあ良いですよ。ここで降りますからと伝えて下さい。」

 

と伝えたらまだ何かゴネているので後部座席に書かれている番号などを写真で撮らせて頂き

 

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「あなたが所属されているタクシー会社さんに連絡しても良いですか?」

 

と通訳して頂いたら観念されたみたいで渋々感はありましたが駅まで連れて行って下さいました。

 

 

時刻は16時30分くらいで行きに来た電車と反対の道のりを帰りホテルに着く頃には日が暮れて暗くなっていました。

 

 

お帰りなさいと立ち上がって迎えてくれたコンシェルジュさんにニースで楽しかった事の土産話しの1つとして一連のタクシーの事も話させて頂くと街中でタクシーを拾った場合、行き先が駅とかだと日本人をカモにしようとしてくるタクシーの運転手さんは居るだろうが行き先をホテルにすると警備員さんなど諸々いらっしゃるのでボッタクリが出来ない事と知らない場所でタクシーを拾う場合は出来るだけ乗る前にタクシーのナンバーをメモをしておくと良い事を教えて下さったので御礼を伝えてそれからはタクシーに乗る際にはナンバーの写真を撮らせて頂く事にしました。

 

 

 

部屋に戻るとバンバンと外から音が聞こえて窓を開けて見ると何かの記念らしく花火が上がっているのが見えたので1時間くらい歩き過ぎた足を休ませてその花火を見させて頂いているとスーさんから電話が鳴り予約をお願いさせて頂いたフィアモントホテルの中にあるNOBUと言う日本料理屋さんの予約が取れた事を教えて下さいました。

 

 

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久しぶりの巻き寿司を頂きながら海苔って美味しいな、白いお米に海苔を巻いただけで美味しいと思って食べるのはきっと日本人だけなんだろうな日本人で良かったと思いながら勿体なさそうに1つずつ噛みしめるようにモナコで出されるお寿司を食べさせて頂きました。

 

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翌日はパリに戻る日なので食べてすぐにホテルへ戻るとあの何とも言えない素晴らしいフレグランスの香りがしたので、この香りとも今日でお別れかと記憶にその良い香りを刻み付けて眠りにつきました。

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6章 「大砲」

 

勢いでタクシーから降りてしまった自分に冷静なスーさんはこちらの建物をゆっくり見て回ると時間は結構押してしまいそうですが入られますか?

 

 

 

と聞いて下さり、これは海外にお仕事で行かれ慣れているスーさんの言う事をきいた方が良いと思いお土産コーナーだけでも行ってみたいとお伝えさせて頂き正面の荘厳な外観を写真に納めさせて頂きました。

 

 

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自分がこの国で歴史ある建物に感動させて頂いているのと外国の方が日本にいらしてお寺や神社で感動なされるのは同じような感覚なのかも知れないなとお土産コーナーで綺麗な船の形をしたお土産を見ながら思いました。

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そこからロマネスクビザンチン建築模式という造りで建てられたモナコ大聖堂まで行くと先ほどの海洋博物館よりもさらに凄い造りに思えて何かを信仰する想いはもの凄い形に現れるのだと思い知らされました。

 

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天井の円形に描かれている大きな絵が自分の足を止めましたが綺麗すぎて動けなくなってしまったと言うのが正しい表現になります。

 

 

 

人の心理やマジックなど幅広い知識を持たれていらっしゃる医療関係の有名な方に

 

 

「宗教の建物はまず天井に目を行かせるように造られていてその見上げた状態だと首の形的にトランス状態に入りやすくなるのでその状態の後に講和などをする仕組みがあるんですよ。

 

 

催眠術などでも頭を上げて首の角度を変えますよね?

 

あれも同じ原理なのですよ。」

 

 

と教えて下さったのを思い出しました。

 

そしてこの場所は何と言ってもあのアメリカの女優さんからモナコのプリンセスになられたグレースケリーさんが眠られている場合でもあります。

 

 

確かカンヌ国際映画祭モナコの大公さんに見染められてモナコの公妃になられたシンデレラストーリーがありお腹に赤ちゃんがいる事を記者に気付かれないようにエルメスのカバンでお腹を隠してそのカバンが有名になりケリーバックと名付けられた凄い逸話がある女性で結婚式もこのモナコ大聖堂で挙げられたと言う記憶があります。

 

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うーん本当な素敵な方だったんだろうなと思いを馳せて一礼をして大聖堂から出てモナコの街を歩いてモナコと書かれたTシャツやマグネットのお土産を売られているお店などを軽く見て回っているとちょっとした高台のような場所に辿り着きました。

 

 

 

 

ちょうどカフェがありそこでお客さんが食べられているパニーニを見て朝食が足りなかった胃袋があれを食べたいとグーグー言うので寄らせて頂く事にしました。

 

 

例によって注文の仕方が分からなかったのでスーさんにあの人が食べているパニーニと同じのを注文出来ますでしょうか??

 

 

とお願いをさせて頂き出来立てのパニーニを口に入れると中身はハムやチーズくらいでシンプルな作りだったのにとても美味しく感じました。

 

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長距離を連続で歩いてしまうと足が装具に擦れて血が出てしまう自分にはちょうど良い休息にもなりました。

 

 

店内を人を怖がらずに歩いている鳩にちぎったパニーニの端をあげていると視界に戦闘などで使う大砲のようなものが入りました。

 

 

大砲??最初は大砲に見える何か別の物かと思っていましたがどうやら間違いなく本物の大砲のようです。

 

 

軽食を終えて近くに行くと大砲の後ろには何十もの砲弾まで飾られています。

 

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スーさんがカフェのオーナーさんに聞いて下さった話によると、これはモナコが独立を自国の力で守り抜いてきた証として置かれているそうでした。

 

 

 

その大砲が置かれている場所からは何十隻ものクルーザーが停めてある港が眼下に見下ろせて素晴らしい景色がこれまた広がっていました。

 

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周りの観光客の人に混ざってその景色を見ているとウミネコと呼ばれるカモメさんがトコトコと大砲の上を歩いていて自国からの距離は1mもないのでモナコの鳥さんは人に慣れているんだなーっと思い一緒に写真を撮らせて頂いたほど人間を怖がっていませんでした。

 

 

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そこから大公宮殿までは1分もしない場所でこのエリア自体が公宮のエリアでもありました。

 

 

入口には何台もの大砲が等間隔に置かれてその真ん中から衛兵さんが立たれていらっしゃいました。

 

 

皇居を守る警察の皇宮護衛官にあたるのかなと思いながら日本と違って青や赤や黒の映える制服に目を向けていると今度は銃を肩にかけてキビキビと歩かれこれが伝統と言うものなのだと感じさせて頂きました。

 

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そんなモナコの歴史を感じさせて頂き景色を見ているだけで思っていたよりも時間が経っていたみたいで徐々に陽が落ち夕暮れ時になっていました。

 

 

そこでホテルの部屋に飲み物は買っておきたいと思っていた自分はスーさんとコンビニやスーパーマーケットを探してみたのですが一向に見つからずショッピングモールを行きのタクシーで見かけたのを思い出しあそこなら飲み物は沢山売っていそうだと向かわせて頂く事にしました。

 

 

観光客の人からショッピングモールへはバスが良いとの情報を頂きバスの停留所やどこで降りたら良いかなどまで有難い事に教えて頂けて向かうバスに乗らせて頂きました。

 

 

途中に明るい時はそこまで気にならなかったのですが夜には観覧車が冬季だけ作られているスケートリンクの場所で目立っていてこの国で1番大きな物はあの観覧車かとシンボルにないる観覧車をバスの中から撮らせて頂いたりもしました。

 

 

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またモナコF1グランプリの有名なヘアピンカーブを通る時には乗客の皆様も観光客さんがいらっしゃったのかワーオと声を上げていらっしゃるのを嬉しく思っているとバスは本当にショッピングモールの目の前で停まって下さり中に入らせて頂きました。

 

 

 

日本のように外観をイルミネーションで飾るのと同じくらいに店内もクリスマス用のイルミネーションが全体的に光っていて綺麗でしたがこのショッピングモールで目が止まったのはどうやって運んで組み立てたのだろうと不思議に思う、もの凄く大きなクリスマスツリーで何と広い空間に1階から3階までの高さがありました。

 

 

 

そこに3mくらいのシャンデリアと星の形の輝いているオブジェが見事に合っていて綺麗な写真を撮る場所がエスカレーターをちょうど上がり切る手前の場所だったので2回も3回もエスカレーターを上がっては降り上がっては降りを繰り返してしまいました。

 

 

 

携帯電話以外の持ち物をスーさんが持って待っていて下さいましたが流石に3回目に申し訳なくなり3階で待って居て下さっている場所に戻ると、もっと撮って来て大丈夫ですよと優しく言って下さり救われました。

 

 

この時に撮らせて頂いたモナコのショッピングモール内のクリスマスツリーの画像は気に入ってしまいクリスマスの時期になると思いだして自分は携帯の待ち受け画面に今もさせて頂いています。

 

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飲み物が買える場所を見つけると他に買うものは特に無かったのですが折角この綺麗なショッピングモールに足を踏み入れさせ頂いたのでウインドウショッピングをプラプラとしていると全く読めない本屋さんの中で見慣れた文字の数字を枠に入れて解いていくナンプレとか数独とかの名前で日本でも馴染み深い本があったので全部外国語で書かれていても、これなら解るとお土産として買わせて頂き朝食のパンとパニーニしか食べていなかったスーさんと自分はちょっとしたフードコーナーを見て首を縦に振り合ってしまいました。

 

 

 

メニューを読み上げて下さっている中からお肉のタルタルと言うフレーズに興味を惹かれてそれとスープをお願いさせて頂きました。

 

 

てっきり焼いたお肉にタルタルソースみたいのが付いてくるのかと思っていたら、どうやら生肉に塩コショウで味付けをしたものらしく焼肉屋さんのユッケを食べている感じでこれはこれで美味しかったです。

 

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しかし、まだまだ1日のご飯の量としては物足りなく一度ホテルに戻りコンシェルジュさんに

 

 

「お米が食べれるお店に行きたいのですが、、」

 

とお願いしながら昨日も同じセリフを言ってしまっていた事に言いながら気付きました。

 

 

「マヤショップと言う多国籍料理のレストランが人気がありますよ。

 

宜しければ予約の連絡を私が致しましょうか?」

 

 

と昨日のカフェ・ド・パリと別の場所をすぐに気を回して教えて下さったコンシェルジュさんは流石だなーと思い予約が取れるかお願いをさせて頂きました。

 

 

幸運にも予約が取れたらしく、またタクシーの運転手さんにお店を伝えて下さるコンシェルジュさんに御礼をお伝えさせて頂きました。

 

 

今度のタクシーは白いベントレーSUVで日本ではベントレーのタクシーなんて見たことも無いのにモナコでは当たり前なのかな、、とまた思ってしまいました。

 

 

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MAYA SHOPと言うレストランは凄いボリュームの音楽がリズムよく流れていて店内ではDJさんがその場で音楽を流されていらっしゃいました。

 

 

店内は少し照明を控えめに落とされていて赤色をメインにした造りになっていました。

 

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多国籍料理と言われるだけありメニューは豊富に書いてあり、どの様な料理かを1つ1つ教えて下さるスーさんに魚のカルパッチョと焼いたお肉と白米のご飯をお願いさせて頂きました。

 

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あー、、リゾットとかでは無く白いお米が食べられるのはこんなに嬉しい事なんだなと日本人である事を再認識させて頂き日本のお米より少し細長いパラパラした感じのお米が食べられてとても嬉しかったです。

 

 

 

ご飯が終わったらこの日はカジノへは寄らず明日のニースに行くのを楽しみにホテルに戻らせて頂きお風呂に入ってフカフカのバスローブの心地よさを感じていたらバスローブの姿のまま、この日は眠りに落ちてしまっていました。

 

 

 

 

 

5章 「朝食はパン」

 

カフカのベッドで3時間くらいの睡眠で携帯のアラームで目を覚まし予約をさせて頂いているホテルの1階にあるレストランに向かうために顔を洗い寝ている間に口の中に広がってしまった細菌を飲み込まないために日課のうがいをして着替えをしました。

 

 

 

 

 

足に重度の障害がある自分は両足に装具と言う約4kgの重さがある歩くための補助具を履かなければまともに歩けないため靴の代わりにそれを履きますがこのオテル・ド・パリは絨毯がとても厚みがあり柔らかくて歩いているたけでメチャクチャ気持ち良いのでそれだけで嬉しい気持ちになれます。

 

 

 

 

カーテンを開けて外を見てみると真下に昨夜通らせて頂いたロータリーにあるパビリオンと書かれた人口雪で作られたオブジェの場所が見えてその先にはカフェ・ド・パリがあり左にはモナコの市街地、右にはモナコ湾と言う素晴らしい景色に夜と朝とでは同じ場所なのに180度違う感じでこんなにも美しい景色が広がっているのかと感動させて頂き残りの生涯でこの様な綺麗な景色を何回見れるのだろうと思いながら携帯で写真を撮らせて頂いているとちょうどその携帯が鳴りました。

 

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もうロビーでスーさんは待って下さっているらしく後10分ほとで朝食の時間だと教えて下さいました。

 

 

慌てて下に降りるエレベーターに乗り1階のロビーに着くとソファで新聞を読んでいるスーさんを見つけて朝の挨拶をさせて頂きました。

 

 

「おはよう御座います。スーさん。睡眠は取れましたか??

 

外国の新聞が読めるのですか!」

 

 

の自分の朝一の言葉に昨夜はカジノで少し興奮してしまったので深い眠りにつくに付けなかった事やモナコの新聞がどんな物かを見てみたかった事を話してくれながら朝食の場所を案内して下さいました。

 

 

お店の入口へ向かう通路には綺麗な彫刻が施された銀のお皿がガラスケースに飾られていたりガラスで作られたイルカや龍の置物が飾られていたりしていてあまりの綺麗さに写真を撮らせて頂いていると受付の人が出迎えて下さいました。

 

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白と金色の店内には大きなシャンデリアがいくつもありこれまた美術館に置いてありそうな像が何体も大理石の柱の前に並んでいて思わずうわーっと唸り声を出してしまいました。

 

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お客さんは自分とスーさんだけみたいで気を遣って下さったスタッフさんが外の景色が見える良い席に座らせて下さいました。

 

 

飲み物を聞かれたので紅茶のアールグレイにレモンをお願いさせて頂きました。

 

 

温かい紅茶を注いで下さり続けてパンを沢山持って来て下さいました。

 

 

とてもスーさんと2人分とは思えない量と種類で6〜7種類くらいのパンが置かれハチミツやジャムも10種類くらい小さな瓶に入って真っ白なテーブルクロスの上に置かれました。

 

 

そこで手を拭きたいなと思いオシボリをスーさんに注文してもらったのですがウェットタオルは無いようでフィンガーボウルは有ったのですがパンを食べるのにちゃんと手を洗いたくてしまったと思い手をこすり合せるジェスチャーをしてトイレの場所を聞かせて頂きました。

 

 

トイレでは無くバスルームやレストルームと言った方が良いのでしょうが自分はついつい言葉に出てしまうのがトイレなので、その都度にスーさんがバスルームと訳して下さっていて助かります。

 

 

2人してトイレの洗面台で手を洗いながら凄い店内でしたねと話して席に戻らせて頂くともう一度飲み物を聞いて下さったのでオレンジジュースを今度はお願いさせて頂きました。

 

 

パンを食べて美味しいは美味しいのですが日本で食べる、ふっくらもっちりと言う感じのパンではなくシッカリ噛みごたえがある感じのパンが多かったです。

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モナコでオテル・ド・パリの朝ごはん否が応でも期待が高まってしまいます。

 

何が出てくるのかなー??メニューは読めるかな、、

 

 

とニコニコ顔でいるスタッフさんから声がかかるのを待ち4つ目のパンを食べていると近付いて来て下さいました。

 

「何か飲みますか?と聞かれています。」

 

 

のスーさんの訳に

 

 

「えっと、自分は取り敢えず飲み物は大丈夫です。」

 

と返事を返したところでお会計は部屋付かを聞かれて自分のルームナンバーをお伝えさせて頂きました。

 

 

 

あれあれ、まだパンだけしか食べていないんですけどとスーさんに聞くと予約は普通にしましたのでもしかしたら朝食のスタイルが色々とおかずが出てくるのでは無いのかも知れませんね。

 

 

と言われて伝統としてそう言うスタイルなのかなと思い直してご馳走さまでしたとスタッフさんに御礼を告げさせて頂きました。

 

 

 

ハムやチーズやオムレツなどは注文したら作ってもらえるシステムだったのかも解りませんが生まれて初めて来たのでそのままパンだけを食べてお店を出てしまいました。

 

 

 

 

こちらはパンだけしか出なかったよー!と言い、お店の人はパンしか食べて行かなかったよー!となってしまったかもなので、これは恥ずかしながら知らなかった自分が知識不足としか言いようが無く笑ってしまいました。

 

 

 

部屋に戻る際にロビーにある綺麗なクリスマスツリーを見上げているとジェントルマンのコンシェルジュさんが話しかけて下さり

 

 

「これはショパールのツリーでこの時期だけの物なのです。」

 

と教えて下さいました。

 

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改めて驚いて見ている自分に今日は何処かに行かれるのですか?と訊ねて下さったので何か写真に撮って綺麗な場所に行ってみたいのですが初めてモナコに来てよく分かっていないのでお勧めの場所があれば教えて頂きたいですと正直に話させて頂きました。

 

 

「そうですね、、モナコは世界で2番目に小さな国なので今日は大公宮殿にモナコ大聖堂などを観光なされて明日はニースに行くのは如何でしょうか??」

 

 

のお勧めにニースに行く案は面白そうだと考え素晴らしいです有難う御座いますとお返事をさせて頂きました。

 

 

モナコ公国は日本の皇居の約2倍くらいの面積だとどこかで見た覚えがありそれなら見て回れるかなと思いながら出かける服に部屋で着替えさせて頂きました。

 

 

もう一度下に降りてモナコ観光で外に出るとタクシーの運転手さんに先ほどのコンシェルジュさんが大公宮殿までの運転をお願いして下さいました。

 

 

 

 

タクシーは日本では見たことが無いGLSと言うSUV型のちょっと大きめのベンツでこんな車がタクシーなんだと驚いて運転手さんに素敵な車ですねと話させて頂くと

 

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「日本人ですか?私はGTRが本当は欲しいんですよ。」

 

 

と日産の車の事を話して下さったので嬉しくなりました。

 

 

 

そのタクシーで通っている道はモナコグランプリの有名なヘアピンカーブのまさにその場所だったりしたので毎日、運転をなされるならば確かにスポーツカーでここを走ってみたくなるんだろうなと納得しながももしかしたら日本人と解りフェラーリやポルシェでは無くGTRと言ってくれたのかもと思い心が和みました。

 

 

 

それにしても通る道に並んでいるお店はカジノの近くはブランド店ばかりで離れるとその数が明らかに少なくなっている感覚を受けてカジノで勝ってそのままブランド品を買うのかな日本では競馬場の近くにブランド店が並んでいる感じなのだろうなと考えて

 

 

「競馬場で勝ったー。やったーそのままブランド品を買う。」

 

みたいな、どストレートな図式が海外でのドレスコードのあるカジノとは頭の中で合致が行かなく日本にカジノが出来たらドレスコードはどうなるのかなと面白く想像しながらモナコの綺麗な街並みを見ていました。

 

 

一際目立つ建物が見えてもう大公宮殿の近くだと教えて下さるタクシーの運転手さんに、あれは何の建物ですか?と聞いたら海洋博物館だと教えてもらいました。

 

 

 

1階では無く2階から石柱が立っていてその左右には彫刻の像があり凄く綺麗な造りに写真を撮りたくなりここで停めてもらえますか?

 

 

と気付いたら口から言葉が出ていました。

 

 

 

4章 「カジノ」

見たことの無いような数々の素晴らしい車が並べられた光景を目の当たりににしながらその中を突き進み反対側にあるカフェ・ド・パリのレストランに入るとスタッフさんが笑顔で迎えて下さりテーブルに案内して下さる途中で超高級車がズラリと並んだ宮殿を指差して何か話してくれました。

 

 

「あのカジノには行かれたかを聞かれています。」

 

 

とスーさんが訳して下さり合点がつきました。

 

 

宮殿のような物だと自分が思っていた建物こそ、モナコカジノの象徴でありパリのオペラ座を設計した建築家シャルル・ガルニエによって建てられたカジノ・ド・モンテカルロだったので道理で高級車ばかりが停まっている訳でした。

 

 

モナコに到着したばかりで、まだカジノには行っていないんです。」

 

と柔らかく埋もれてしまいそうな椅子を引いてくれたスタッフさんに返事をすると

 

 

「今の時間はディナーが終わって来る人も多いから車を見ても楽しめたのでは無いですか?

 

こちらのレストランの横にもカジノがありますから宜しければご覧になって下さい。」

 

とウインクして仰って下さったスタッフさんに外でパシャパシャ写真を撮りまくっていた、こっけいな自分が見えていたのだなと解りました。

 

 

メニューが読めない自分は読み上げてもらった中からリゾットと牡蠣とスープを注文させて頂き店内を改めて見渡すとベルエポック様式と呼ばれる窓や貝の形の装飾されたオブジェに素敵なお店だなと思わせて頂けました。

 

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提供して頂いた牡蠣にレモンを絞って求めていたお米のリゾットとスープに舌鼓をうちながら、あの建物が007のカジノ・ロワイヤルで撮影舞台に使われた場所なのかとネットで見かけた情報がすぐ近くにある事に感動していました。

 

 

目当てにしていたお米を食べれエネルギーを補給できたので20歳の時の大怪我で寝たら2度起きれなくなるのでは無いかと深層心理に刻まれてから不眠症になってしまっていた自分は明日の朝に予約をさせて頂いている朝食まで2〜3時間寝れたら大丈夫かと思いスーさんにカジノをちょっとだけ見てみたいんですと話していました。

 

 

「カジノ・ド・モンテカルロに入るのですか?」

 

 

 

と珍しく臆しているスーさんに取り敢えずこのレストランの横にあるカジノに寄ってみるのはどうでしょう?と提案をされて勿論良いですよと食事を終えてカフェ・ド・パリのカジノへ入らせて頂きました。

 

 

テーブルゲームのポーカーやブラックジャックバカラなども楽しそうだったのですがキラキラくるくると回るビデオのスロットマシーンに興味を惹かれ高さが2メートルくらいはある映画タイタニックのスロットマシーンで1時間くらい遊びながら感じた事は雰囲気的には以前によく行っていた事のあるゲームセンターをド派手にした印象でした。

 

 

 

 

年齢層も18歳くらいの何人かで来ている人たちも居ればご年配の一見1人に見えるお客さんまで幅に富んでいて、この楽しめる娯楽場が撮影禁止なのが勿体ないと思ってしまう煌びやかさを覚えました。

 

 

 

 

それにしても色々な種類があるのだなとフリースピンが来て元の入れたユーロくらいに数字が戻ったので出してみるとバーコードのついた1枚の紙が出てきました。

 

 

 

 

この紙が別の機械でお金と同じ扱いに出来る仕組みになっていて面白い作りだなーと感心してしまいました。

 

 

 

「あっちのカジノは行かないんですか??」

 

 

 

と言う先ほど聞いたような日本語が耳に入り振り向くと、どうやら勝たれたみたいで嬉しそうな顔をしたスーさんが居て手にはバーコードが印刷された紙をしっかりと持たれていました。

 

 

 

 

話しを聞くとビデオゲームのポーカーでフルハウスが当たりそのままダブルアップを何回か成功させれたようでした。

 

 

「さっきまで行きたくなさそうにされていたのに楽しめたようですね!」

 

 

とこちらまで嬉しそうなお顔を見てウキウキして話すと

 

 

「今日はラッキーなので、この勝った分だけなら私も行けます。」

 

 

のお返事にそれは名案ですねとカジノから次のカジノへ行く姿を思い浮かべてしまい面白くて笑いながら自分も答えてしまいました。

 

 

 

 

徒歩でこの場から10秒くらいで行けるカジノ・ド・モンテカルロへ向かうと入口のセキュリティーの人に時計を指差しながら何かを言われ時計を見てみると深夜の2時近くになっていて閉店時間が近い事を知りました。

 

 

 

 

自分の勝手な想像でカジノはてっきり24時間ずっと営業しているのかと思っていたら14時から朝の4時までとキチンと定時がある事が解り勿論、大丈夫ですよちょっと見てみたいのでと言う気持ちをお伝えさせて頂きました。

 

 

エントランスで10ユーロ支払い入場チケットに自分の名前が刻まれているのを見てお土産になるなーと嬉しくなって歩いていると

 

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「インターネットで調べたところオテル・ド・パリの宿泊者は入場料はいらなかったかも知れません。」

 

 

と申し訳なさそうにスーさんが言うので

 

 

「このチケットはモナコのこの場所に来た記念になるのですからお土産に買えたと思えば良いではないですか。」

 

 

 

の自分の言葉に、それでしたら良いのですがと勝負の前の出銭はゲンが悪いと思われたのか落ち気味のスーさんをなだめて入ると5分前のカフェ・ド・パリのカジノとは違った意味の異空間でした。

 

 

 

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各部屋ごとに、ここはポーカーの部屋でこっちはバカラの部屋とそれぞれにゲームが分かれているようですが何より内装がとんでも無く豪華で美術館にありそうな絵画にステンドグラスや広い空間を象徴させる高い天井からはいくつものシャンデリアが付いています。

 

 

 

あながち宮殿と思っていたのは間違いでもなく本物のお城のようでその中にビシッとドレスコードの決まった紳士淑女の皆さんがグラス片手に話されたりしているのを見て日本には無い正に社交場と言う文言がピッタリの雰囲気に

 

 

 

「ふぁー、めちゃくちゃ綺麗。」

 

と口に出して言ってしまいました。

 

 

そう言えばスーさんはさっきの勝った分の勝負をしたかったのだと、もの凄い空間に魔法をかけられたようにポカーンと口を開けながら見歩いている自分は我に返りスーさんの方を見てみると同じくポカーンと口を開けたままであたりをキョロキョロしている姿を見て、それはそうですよねこんな空間の中に初めて入ったらそう成ら無い訳ないですもんねと思いました。

 

 

 

 

 

一通りこの素晴らしい空間を目で堪能させて頂くだけで30分も経過していました。

 

 

 

 

成る程セキュリティーの人はこれで賭け事を楽しむ時間が少なくなる事を見越して時間が無いと言って下さったんだなと温かい気持ちになりました。

 

 

 

 

先ほどお隣のカジノでやらせて頂いたようなスロットマシーンやビデオゲームもあるにはあるのですが自分がその部屋に入った時は殆どお客さんが居なくおおかたの人はテーブルゲームの卓に着くか周りで見ているかで優勝者を決める白熱した真剣勝負をYouTubeで流されている場面が実際に目の前で行われていて吸い寄せられるように周りで見ている人の中に自分も入って見入っていました。

 

 

 

 

テーブルの上に積まれたチップの多さからしてかなりの額を賭けられているのだと解り見物人には見えないカードの手に2名がつりあげて行き他の人は勝負から降りたりしているうちにディーラーさんがカードを開かれ勝敗を決して行く過程のやり取りは本当に良い手であったりブラフであったりと人それぞれですが、それを一切表情に出さない人の顔を見てこれが本当のポーカーフェイスと言うものなのだと思いました。

 

 

 

それに比べてルーレットはディーラーさんとの読み合いの勝負みたいで赤か黒かの2択に賭けている人もいればいくつかの数字にその人なりの読みで賭けている人もいらっしゃいました。

 

 

どれも面白そうではありましたがポーカーも日本のポーカーとは少しルールが違うらしく、いかんせん言葉が解らない自分には出来るものが無く行く先々の部屋の素晴らしさとテーブルでの真剣勝負を見るくらいでやっと理解出来るのがブラックジャックのテーブルでした。

 

 

 

 

特に賭けをしたいと言う気持ちも無くこのカジノの雰囲気を味わいたいと思っていたので見ていて解るブラックジャックのテーブルでのディーラーさんとお客さんとの勝負を見ていると卓に座られていたお客さんが大勝ちしたのか抜けられてディーラーさんから

 

 

「やりますか?」

 

 

のような言葉を投げかけられました。

 

 

折角、空いた幸運の場所に呼んで下さったのが嬉しくてタイタニックのビデオスロットで替えたユーロの分をチップにしてもらい21をみざして何度かやらせて頂きました。

 

 

最初のうちは勝ったり負けたりの繰り返しだったのですが何回か連続でディーラーさんの強い手が続き自分を含めたテーブルのお客さん側が負けてしまった時にディーラーさんが好きな数字を出せるのだとしたら次は勝たせてくれるのかもと思って減ってしまった残りのチップを全部入れる事にしました。

 

 

 

 

 

8のカードが2枚配られ16だったのでスプリットと言う8にまた1枚ずつ配ってもらえるアクションのためにチップを取っておけば良かったな、、と思いながらそのまま見ているとディーラーさんの数字が15でもう1枚引かれて7が来たので21を越えてしまったバーストと言うもので、たまたま負け額の半分くらいが帰って来ました。

 

 

 

 

ちょうどそこにビデオゲームのポーカーでまたまた勝てたらしいスーさんがニコニコしながら話しかけて来られ

 

 

 

「今のは勝ったのですか?」

 

 

と聞いて下さったので。

 

 

「今のは、たまたまディーラーさん悪い数字でこちらが勝てました。」

 

 

 

と返事をさせて頂き

 

 

「それは良かったです。そろそろ閉店の時間みたいですね。」

 

 

と教えて下さったのにアッと言う間に時間が経っている事に気が付きました。

 

 

それなら楽しい時間を過ごせたしジェームスボンドが勝負に使った場所でカジノを体験出来た事に満足をしていて負けを取り戻せていない事はスーさんに伏せてディーラーさんに有難うと日本語で伝えて抜けさせて頂きました。

 

 

 

 

フランスやモナコに来て思った事が片言で自分が英語のサンキューを言ったりフランス語のメルシーと言うよりも、日本語で有難うと言うと相手も嬉しそうな顔をして下さる事が多々ある事でした。

 

 

 

 

翌日のホテルの朝食は朝の8時なので約4時間で朝食だと思うと初日から思いっきりモナコを楽しめたと思えて充実した気分でカジノを後に出来ました。